どこの修理屋も同じではない

そもそもこの業界を全く知らなかった私は、車なんてどこの修理屋に持って行っても同じだろうと思っていました。ただ何となくの興味本位で自身が車をぶつけたきっかけに、いろいろこの業界を調べてみたところ、不思議な業界構造に気付き、面白半分、興味半分(怖さ半分?)でいろいろと調べてみたわけなんですが、いざ修理屋さんを絞って会社を訪れてみると、また面白いことが判明してきます。

ネットから調べて電話で話して、そして絞った3社に行ってみることにしました。

とりあえず車は動いたので、ゆっくりと運転しまして、まず1社目に行ってみました。行ってみて思ったこと、まずちゃんとした工場がありませんでした(笑)

どうみても、駐車場と事務所、そして車を積んで持ち上げて車体の下を見たり作業するためのリフト(二柱リフトというそうです)しか無いのです。

え、これだけで作業するの?と聞いてしまいそうになりました。

正直、私はこの時点で、様々な企業のホームページを見ているので、機械に関する知識だけはそこそこ豊富にありました。

この作業をするには、この機械、あの作業をするには、あの工具という風に、作業を行うには、一定の機械や工具がこの業界では絶対的に必要なのです。にもかかわらず、工具があまりない、機械があまりないでは、私の愛車を安心して預ける気にはなりませんでした。そこの社長さん(どうやら1人か2人くらいで仕事をしていると思われる)人は、悪い人ではなさそうな気がしましたが、感じはよく見えるものの、やはり機械や工具不足からか、節々に自身の無さが顔に出てきていました。見積だけ出してもらって、まずは帰りました。

そして後日2社目に行ってみました。

2社目ははつらつとした営業マンぽい人が接客してくれました。話した感じも非常に良かったです。

話してみていろいろ分かったんですが、この人というかこの会社どうやら「直す」のメインというよりも、整備つまり車検とかが得意な会社のようでした。つまり少し突っ込んだ修理の事に対する質問に、いまいちピンとの合っていないアバウトな返答をしてくるんです。確かに工場は立派で、最新の機械っぽいものもありましたが、どちらかと言うと直すのではなく、整備や車検・点検がメインなんだなと見抜いてしまいました。ネットを見て電話した時はここが一番いいかなと雰囲気的に思っていたので、ちょっとショックではありました。

そして最後にさらに後日3社目に行ってきました。

答えから言いまして、この会社に来た時に当たりだ!と思いました!

事務所の後ろがそのまま工場だったのです。

修理の状況が丸ごと見えます!

まず修理状況がオープンになっている自動車修理屋というだけで、修理に関しては相当強いんだろうなという感じを受けました。

接客してくれたのは、そこの会社の社長さんでしたが、腰の低い、物腰は非常に柔らかい方でありながら、とても修理に関する重要な点、ポイントを分かりやすく説明してくれました。

今回の修理箇所を一緒に見てもらうと、「音が鳴っているということは、シャシーに若干の裂傷があると思います。しかしこれは正直部品を外して開けてみないとどの程度直した方がいいか判断できないので、現時点では値段を言いきることは出来ないが、縁石に乗り上げた状況から推測すると、〇万円から行っても十数万円と思います」とか、驚いたのは、「フロントバンパーはそれなりに裂傷しているので、部品を取り換えることになりますが、新品のパーツ以外に中古パーツもございます。新品のパーツを取り寄せても、〇〇様のお車は既に数年乗っておりますので色が経年劣化(同じ色でも新品の時と同じ色ではない)ので、新品のパーツに塗装を施し、実際の車と同じ色合いにする必要がありますが、中古パーツがうまく見つかれば、パーツの値段は新品に比べ約6割くらいになり、実際塗装は加えますので、見た目には変わらず、お値段だけお得にする方法がありますよ。」と教えてもらったことです。

正直中古パーツの提案で私は陥落しました(笑)