調べてみますと、その会社は浜松市の浜北区に創業から40年近く立っている老舗で、先代から引き継ぎ今は2代目が経営しているそうです。社長の弟さんも一緒に働いているフレンドリーな会社というのも決め手の一つでした。
しかしそれ以上に、数社回った自動車修理工場とは違う、専門的視点、経験、知識が段違いでした。
私のような素人が、車をぶつけてテンションを落としていれば、車の修理に関して常に不安にさいなまれています。
いくら取られるんだろうか?、ちゃんと直るんだろうか?、修理業者はまともか?とか、話は通じるのか?、修理した後アフターケア等は大丈夫だろうか?
心配しまくっても仕方ないのですが、不安や悩みは全く尽きません。
この度お世話になったこの会社は、そのような私の立場も十分に分かってくれて、その上で「一緒に考えましょう」というスタンスが秀逸でした!
特に接客がうますぎるわけではないのですが、何かリラックスできる、発言に心がこもっている、そんな印象を受けたのです。
そして「御社にお任せします!」と見積もそこそこの状態で、勢い余って依頼する旨を伝えてしまったのですが、先方の社長は少し驚きつつも「ありがとうございます」とおっしゃってくれました。
その流れで、実は私、この出来事をきっかけとして、多くの車の修理屋のホームページを見まくったこと、そして数社に実際訪問したことを伝えました。その上で御社に決めたことも伝えました。
で最後にこの会社が推していた「フレーム修正機」とやらを見せてもらえないか?とお願いしてみました。
もちろん社長さんは「いいですよ!」と即答していただき、実際実物を見せていただきました。
実際拝見しますと、あり得ない角度にフレームが曲がっている車がそのフレーム修正機に乗せられていました。
この鉄の塊を、万力と言いますか、様々な角度で鎖を車に付けて、少しづつ元のフレームの形に近づくように引っ張っていくのですよという風に教えてもらいました。
無論、ただ引っ張ればいいというわけでなく、どのように引っ張るか、どの順番で少しづづ引っ張るか、様々な高度な知識が必要になってきます。
そして驚いたのは、このフレーム修正機の金額、どさくさに紛れて聞いてみたのですが、ざっとウン千万円!、正直腰を抜かしそうになりました。
なぜそんな高額の機材を入れるのですか?と聞いてみましたところ、「これを入れることを決めたのは、先代の社長なので私ではないから断言はできませんが、やはりこのフレーム修正機が無い場合、安易にフレームを切ったりして、車の元々の強度が落ちてしまったりしてしまう、見た目にはわからないかもしれないが、そんな車に乗った人が不慮の事故をした場合、大けがをしてしまったら大変だから、他社は別として当社はそんな原因を作るような会社にはならないように、できることはしていこう。だから高いけど地域に先駆けてフレーム修正機を入れたのです」とおっしゃっていました。感動して涙が出そうでした。
その他、スポット溶接機やら、ミグ溶接機、塗装ブースなどの大型の機械を沢山見せていただきました。
ホームページで見るのと、実物を見るのは、全く印象が違うものですよ。